ここで、質問の多い走行会に必要な装備について記させていただきます。以下のものをご用意ください。
1. フルフェイス・ヘルメット
ジェット型の使用は不可で、フルフェイス型であることは必須です。普段使っているもので必要にして十分です。
世界初の量産フルフェイスヘルメットは 「ベル・スター」(1966年)といわれて います。最初期モデルにはシールドが付 いておりませんでした。
2. グローブ
材質は、レザー(本革あるいは合皮)がベターです。普段使っている手に馴染んだもので問題ありません。
ただし、冬用グローブによくある、操作性よりも耐寒性を重視した肉厚なものは避けるべきでしょう。
3. ブーツ
材質は、レザー(本革あるいは合皮)であれば間違いないでしょう。普段使っているもので、適切なものがあれば、それで十分です。
新しく買うのであれば、プラスチックパーツが付いていないものをお勧めします(経験則ですが、海外有名メーカーのブーツは高価なくせに(日本の気候に合わないのか)、わずかな期間でプラスチック部品が割れて脱落したり、靴底が剥がれ落ちたりするものが多いように思われます)
ひもが緩んでどこかに引っ掛かるおそれがあるため、編み上げ式ではない方がベターではないかと。
とはいえ、フレディ・スペンサーも編み上げ ブーツを使っていたことがあります。
また、ライディング・スーツのすその形状(中入れ/外出し)で選ぶブーツの形状が制限されますのでご注意ください。
フレディ・スペンサーの中入れと外出し
4. ライディング・スーツ
ライディング専用にデザインされた、いわゆる「革ツナギ」でなくてはなりませんが、MFJ認定品である必要はありません。
日本初の革ツナギは、クシタニによれば 第1回浅間高原レース(1955年)出場に 際し、スズキ本社に依頼されてクシタニ が製作したもの、とされています。
高額な投資になりますゆえ、まずはネットオークションなどで格安な中古を手に入れてみる、という判断も悪くないでしょう。またツナギメーカーによるレンタル制度もありますので、調べてみてください。
ビギナー向けに、「ツナギ + グローブ + ブーツ」の3点セットを、驚きのポッキリ価格で出している国内ブランドも存在しています。私も現物をつぶさに見る機会がありましたが、悪いものではありませんでした。
ワンピース(一体式。文字通りのツナギです)は本格的ですが、ツーピースも、トイレや着替えなどで、いろいろと便利です(ただし、ファスナーで一体化されるタイプを選んでください)
せっかく買ったスーツです。ぜひツーリングなどにも使ってみてください。いかにバタつくジャケットがライダーのエネルギーを消費していたのか・・・一日走り終わった後に感じる疲労度の違いに驚愕することでしょう。
5. インナースーツ
「あの胸にもういちど」のマリアンヌ・フェイスフルのように素っ裸に革ツナギというわけにいきません。
峰不二子の「裸に革ツナギ」の元ネタとして
有名な英仏合作映画ですが、主人公レベッカ
のモデルはドイツ人モーターサイクル・ジャ
ーナリストのアンケ・イヴ・ゴールドマンで
彼女は革ツナギを着た最初の女性ライダーと
されています。
ツナギの下にタイツを着用するのが常道ですが、クールマックスといった先進素材製だと快適です。
6. その他
特に夏場は必須となりますが、待機時の着替え(Tシャツ、短パンなど)およびサンダルをご用意ください。
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