2015@Good Olday の見物に行かれたE藤氏ですが、会場のツインリンクもてぎに併設されている「ホンダコレクションホール」も観覧してきたことのなので、そのご報告となります。最初は4ストロークレーサーです。(車両の解説は公式HPから抜粋)
1954 R125
国産車として初めて海外に遠征した、E型エンジン搭載レーサー。ブラジル・サンパウロ市400年祭国際オートレースで完走。(インテルラゴス13位 No.136 大村美樹雄)
「技術力の高さを見せつけられた”R125″と”MVアグスタ125″の「差」」
最近のホンダは余裕が出てきたのか、こういう率直な解説を書けるようになりましたね。同じレースを走ったMV AGUSTA 125 SPORT COMPETIZIONE (1953年)は、R125の推定6PSに対し、同じ排気量から16PS以上と3倍弱の出力を出していました。
1958 RC71
CS71ベースのエンジン搭載、’58年第1回浅間クラブマンレース出場のC71Z発展プロト。主に東南アジアで活躍。(’60年シンガポールRASC優勝車 C.P.ホワイト)
1959 RC160
ホンダ初のDOHCフォア。’59年浅間で開催の第3回全日本オートバイ耐久レースに5台が初出場。他を圧倒する走りで上位を独占した。(優勝車 No.163 島崎貞夫)
1962 CYB72
ホンダ純正レースキット、CB72用の部品番号YB72ではじまるエンジン、車体など各種キット部品を装着したレーサー。クラブマンおよび耐久レースで活躍した。
1973 CB750
’70年デイトナ200に初出場、初優勝したCB750の改良型。エアロカウルに赤、白、青の新ホンダ3色カラーを初採用。(デイトナ200 6位入賞車 No.15 隅谷守男)
1975 CB500R
’75年ボルドール24時間耐久レース出場のための練習用プロトタイプ。新開発の3バルブヘッドを採用、ホーク系にフィードバック。(開発ライダー:隅谷守男)
1976 RCB 1000
’76年ヨーロッパ耐久選手権、第4戦ボルドール24時間レースで優勝。8戦7勝してマニュファクチャラーズ/ライダーズチャンピオン獲得。(優勝車 No.5 JC.シュマラン/A.ジョージ)
1981 RS1000R
’81年世界選手権耐久、第5戦鈴鹿8時間耐久レースで優勝。市販車CB750/900Fをベースにしたワークスレーサー。(優勝車 No.1 D.アルダナ/M.ボールドウィン)
1982 CB750F
市販車CB750FベースのAMAスーパーバイクレーサー。RSC製RS1000キットパーツを使いアメリカンホンダのレース部門が特別製作。デイトナで1~3位と上位を独占した。(’82 デイトナ100優勝車 No.19 F.スペンサー)
※AMA:AMERICAN MOTORCYCLIST ASSOCIATION
エンジン種類 空冷4サイクル4気筒DOHC4バルブ
排気量 1,016.2cc
最高出力 140PS / 10,500rpm
1984 RS750R
エンジン排気量が750ccに変更となった’84年世界選手権耐久でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得。(ベルギー24時間優勝車 No.2 G.コードレイ/P.イゴア/A.ビエラ)
1985 RVF750
’85年世界選手権耐久でマニュファクチャラーズ/ライダーズ チャンピオ獲得。2本スイングアームの最終装備車。(鈴鹿8時間耐久出場車 No.1 G.コードレイ/P.イゴア)
1987 NR750
’87年、ル・マン24時間耐久レースでデビュー、予選2位を得て注目されたが、残念ながら途中リタイア。(ル・マン出場車 No.90 M.キャンベル/G.ロイ/根本健)
1991 RVF750
’91年世界選手権耐久第3戦、鈴鹿8時間耐久レース出場車。ゴールデンコンビにより優勝、予選も1位の完全制覇を達成。(No.11 W.ガードナー/M.ドゥーハン)
1993 RVF750
’93年世界選手権耐久第5戦、鈴鹿8時間耐久レースで2位に入ったスーパーバイク。前輪に16.5インチ新サイズタイヤを装着。(No.7 E.ローソン/辻本聡)
1997 HONDA RVF/RC45
20年目を迎えた鈴鹿8時間耐久レースの、台風の中で前後連動ブレーキ新機構を生かし日本人ペアが初優勝を飾ったスーパーバイク。(No.33 伊藤真一/宇川徹)
1998 RVF/RC45
’98年世界選手権耐久第3戦、鈴鹿8時間耐久レースで1、2、3位と表彰台独占。日本人ペアとして8耐2連覇を飾る。(優勝車 No.33 伊藤真一/宇川徹)
2000 VTR1000SPW
世界スーパーバイク選手権(SBK)用に新開発された水冷DOHC 1000cm3 V型2気筒マシン。鈴鹿8耐において日本人で初の3勝目、ホンダ車の4連覇を達成した。(優勝車 No.4 宇川 徹/加藤大治郎)
2005 CBR1000RRW
’05年鈴鹿8時間耐久ロードレースに向け作られたマシン。’04年仕様を上回る動力性能向上・高出力・低燃費なエンジン特性に加え、ピット作業短縮の工夫を随所に投入。独走で優勝し、Hondaは鈴鹿8時間耐久ロードレース9連覇の偉業を達成した。(優勝車 No.7 宇川徹/清成龍一)
2006 CBR1000RR
FIM世界耐久選手権・第2戦ル・マン24時間耐久レースで、予選6番手からスタートしたF.プロター/O.フォー/D.リバル組が、アクシデントの多かった24時間レースをノントラブルでで走りきり優勝を果たした。